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つれづれ日記

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2005年 11月 16日

ちょっと違うかな~

Yahooニュースから
 優秀な学生はお望みの学部へ――。東京大(小宮山宏学長)は1~2年の学部前期課程から後期課程に進む際、成績優秀者には、入学したすべての科類から、すべての学部に進学する可能性がある「全科類」枠を06年度の新入生から導入する。一方、導入後、例えば文科1類から従来は全員が法学部に進めたが、成績次第では必ずしも「全入」とはいかない場合も出る。日本を代表する大学がアメとムチで学業のレベルアップを促す異例の取り組みと言え、大学改革がどこまで進むのか注目される。同大では、入学1年半後に学生の志望と成績によって、後期課程の学部・学科などを決める進学振り分け制度を実施している。従来は文科1類から法学部、文科2類から経済学部、理科3類から医学部医学科には前期課程を終えた全員が自動的に進学できた。同大が15日発表した06年度入学者募集要項によると、新制度では成績による振り分けを行う。主に成績優秀者の選択肢を増やすため、教養学部後期を除く全学部に「全科類」枠を設け、文系から理系、理系から文系を含め、より自由な進路変更を認める。例えば、法学部は受け入れ予定数415人のうち、文科1類からは395人(入学定員415人)に絞り、14人を「全科類」枠に割り振る。理科全類を対象とした6人の枠も加えると、文科1類の20人が予定数からあふれる形だ。全科類枠は学部によって差があり、法、工、医各学部は予定数の1割を下回る一方、最大は4割を超す教育学部までさまざま。同大は「安易な進路変更を奨励するものではない。強い動機と優秀な成績があり、場合によっては進学先の『要求科目』の履修をこなす、かなりハードな努力をすれば、変更も不可能ではなくなるのが趣旨」とくぎも刺している。【長尾真輔】
(毎日新聞) - 11月16日9時35分更新

この程度のアメで勉強をするようになるだろうか? 私はちょっと疑問に思います。特にいわゆる理系という世界でかれこれ20年以上過ごしてきた環境からは違和感を感じざるを得ません。究極のアメは、ポストではないかと思います。つまり、学生のときに重要な科学上の発見をした場合、ポストを与えて、つまり給料を支払うよう雇い入れるところを増やすべきだと思うのです。

また、そのポストはその後の努力次第で給料が上がるシステムにし、あまりにも成果が出ない場合は召し上げ。まあこれはつらいかもしれませんが、理系の世界ではさほど違和感はない。ただし、給料はさすがに高めにしてあげないと、生涯賃金が恐ろしく下がるだろうし、特許などを得た場合は個人に基本的に帰属させる。さらに、会社を興すことも可能。このくらいすれば、おそらく日本はまだまだ科学で世界をリードできる。現状では、科学者は制度に縛られていて、なかなか思うようにできないのが現実だろう。

話をもとに戻すが、東大の場合、理系ではIIIは自動的に実業である医者になれるが、それ以外ではポストは確保されてない。私も数人東大生と付き合っているが、優秀な人もいるのに、ポストがないため苦労してアルバイト生活ですごしている。実にもったいない。

ぜひ人材をどんどん使えるような社会にしてほしい。資源の少ない日本は、人的資源を増加させることが一番の生き残り戦略である。

by seisan_r11s | 2005-11-16 22:02 | 日記


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